共産主義・日本共産党のウソ

 

茂木 弘道(評論家)

 

何よりも言わなければならないことは、20世紀の妖怪・共産主義は、惨憺たる失敗に終わっただけでなく1億人超という人類史上かつてない犠牲者を生み出したということである。

 

共産主義は、知識人を魅了する魔力を持っているが、その本質は実は「ウソ」によって支えられている。

 

最大のウソは、共産主義は「反戦主義」であるという欺瞞である。

 

レーニンは「革命的祖国敗北主義」を唱えたが、これは戦争そのものの反対を意味していなかった。敗戦こそが革命の可能性をもたらすからなのだ。敗戦は、戦争があって初めて実現する。したがって、「反戦」を掲げるコミンテルンは、ゾルゲ・尾崎をはじめとして日中戦争をあおり、アメリカではエージェントを政府・マスコミに送り込んで対独・対日戦争を推進させたのである。

 

「戦争に反対した唯一の政党、共産党」というのは全くのウソである。「反戦」活動を行ったが、それは日本を敗戦させるために行ったのだ。延安で野坂参三などがやっていたことを見れば一目瞭然である。

 

今でも、共産党の志位委員長は、「日本が世界征服の挙に出た」などという大ウソを人々の認識不足に付け込んで公言している。

 

ウソは泥棒の始まりというが、ソ連に共産革命が起こってからすでに102年である。こんな長きにわたってウソをつき続けてきたのであるから、「始まり」どころではなく、正真正銘の泥棒、つまり犯罪者と言わなければならない。

 

これほど長きにわたってウソをついても、知能犯というものはその正体がばれにくいようである。振込詐欺という低級なウソにも引っかかる人が絶えないのであるから、高級知能犯が生き残っているのも不思議ではないかも知れない。

 

しかし、ウソがはびこる世の中が良いはずはない。この高級知能犯のウソも徹底糾弾し、その呪縛から人々を開放しなければならない。

 

日本の将来も、こんな知能犯のウソから脱却して初めて明るいものになっていくであろう。

 

賛同者一覧に戻る